婚活で年の差があると不安?年の差婚のメリット・デメリット!
婚活で年の差婚は多い?アラサー女性とアラフォー男性の組み合わせは無理?
芸能人でも話題になる年の差婚。けれど、周りの友人で一回りも年が離れている夫婦は見たことがない。そうなると、年の差婚ってどうなのかな?と不安に思いますよね。
ところが、婚活ではアラフォー男性と20代女性の組み合わせの話を耳にします。また、30代前半女性が、5歳以上年上の男性からアプローチを受けることも珍しくありません。
こうした年の差の婚活が発生する背景には、求める結婚相手への男女間のズレがあります。婚活サービスに登録する女性のボリュームゾーンは、20代後半~30代前半のアラサー世代です。こうした女性たちは、同い年から3歳ほど年上の男性を理想の結婚相手とします。
ところが、その対象となる30代前半の男性が理想とするのは、5歳以上年下の女性。圧倒的に人気なのは20代。具体的にいえば24歳~26歳の女性たちです。
それには、結婚の先にある出産が大きく関係しています。妊娠の「適齢期」と呼ばれるのは30歳前後。35歳以上になると、高齢出産とされ自然妊娠の確率も下がります。
そのため婚活する男性の多くは、できるだけ年下の若い女性がいいと考えます。この結果、若い20代の女性が、30代後半の10歳以上年の離れた男性からアプローチを受けたり、30代前半の女性が40代の男性から交際を申し込まれたりします。
普段の生活で10歳以上も年が離れると、先輩を通り越して上司の関係性です。いきなり一回り以上年が離れている異性との結婚なんて……と、不安や戸惑いも大きいでしょう。
しかし年が離れているからこそ、得られる安心感があります。その一方で、結婚生活で現実的に考えるべき問題があるのも事実。ここでは、年の差婚のメリット・デメリットをご紹介します。そのうえで、結婚を決める前にチェックするべきことを整理してみてくださいね。
年の差婚のメリット!経済力や包容力が幸せな結婚生活の鍵!
10歳も年が離れた夫婦って……?と不安に思うのは、周りの事例が少なくどんな結婚生活になるのか想像するのが難しいからです。逆に、両親が年の差カップルでうまくいっていると、抵抗を持たない人もいます。
年が離れていると、人間的な考え方・社会人としてのスキルなど、二人の間に差が生まれます。その差をもって、お互いが支えあう関係になれることが、年の差のカップルのメリットです。
具体的には、以下のような良さがあげられます。
・包容力があるので、めったに喧嘩にならない
夫婦になると、お互いのアラが目につきます。生活の細かいルールで、ときには激しい喧嘩が勃発することも。かたや、どちらかが人間的に成熟していると、こうした些細な不満を穏便におさめることができます。
パートナーの話に耳を傾け、包み込むような安定感で夫婦の絆をしっかりと強めてくれます。精神面での成熟度の違いによる安定感は年上男性・年上女性のどちらの場合でも起こり得ます。
・年上男性の経済力が高く、安定した生活を送れる
一回り以上年が離れた年上男性が、年下女性と結婚するケースに多いメリットです。アラフォーにもなると、安定した収入と地位を築いています。独立して会社経営が軌道にのっている自営業なら、子育ての時期に仕事量を調整するほどの余裕があることも。
配偶者の経済的基盤が確立しているため、妻は専業主婦になるなど安定した結婚生活を送れます。ほかにも、同世代では知らない発見や新しい経験がつめるというのも年の差の婚活のポイント。デートの場所が、普段友人とは行かないようなレストランだったり。バーでの大人のお酒のたしなみ方を楽しんだり。
人生の楽しみ方を、多く知っている。そんな関係であれば、新しい趣味にチャレンジするといった楽しいお付き合いができるでしょう。
逆にいえば、年齢差のギャップを埋めるには精神面での安定や経済力といった別の魅力が必要です。すべてのアラフォー男性が、20代女性とうまくいくチャンスがあるわけではありません。男性も年齢を重ねるごとに、違う部分で高い魅力が求められます。
年の差婚を考えているなら、若さを差し引いても異性を惹きつける魅力が必要です。
話が合わない・金銭感覚のギャップ。年の差婚だからこそ感じるすれ違い
では、逆に年の差の婚活だからこそ感じるギャップはどのようなものがあるでしょうか。一番多いのは、話の内容や感覚が合わないという点です。
具体的にみてみましょう。
・一回り以上年が離れていると、子ども時代の話が合わない
何歳差になると年の差とよばれるのか、ハッキリとした定義はありません。一般的には7歳以上年が離れると、世代のギャップを感じるシーンが増えます。
小学校1年生だったとき、相手は中学生。たしかに、子ども時代の話題にズレがありますよね。流行った音楽の話題やドラマなど、いちいち説明しなければならない。友人同士で集まったとき、ノリが違い話題についていけない。そうした寂しさを感じてしまうと、年の差のギャップがつらくなっていきます。
・世代間の金銭感覚や家事分担のギャップ。
家庭の消費にたいする感覚や、子育てのセオリーは日々アップデートされていきます。
たとえば、いまの20代は派手な消費を好まない傾向にあります。お金をかけずに、自宅で小さな楽しみを見つけることがブーム。ブランド品ではないけれど、丁寧に作られた食材をお取り寄せしてホームパーティーを楽しんだり。有名ではないけれど、好きな家具をそろえてみたり。
対して、世代が違うと毎週の外食や、名が知られているレストランにお金を使うことに幸せを感じる人もいます。また、家事分担や育児の考え方もギャップが露見しやすい点です。若い20代は共働きが増えたこともより、夫婦間での家事の協力は当たり前と感じる人が増えています。
子育ても厳しく叱るだけではなく、子どもの声に耳をかたむけることが大事。泣いている赤ちゃんはたくさん抱っこしてもいい。なにが良しとされるかは、時代によって変わります。
すれ違いは、どんな夫婦にもあります。しかし、はじめから考え方が違いすぎると衝突も大きくなりがちです。
ほかにも、一方が精神的に寄りかかる、甘えたがることが別れのきっかけになることも。人間的な包容力が年の差の魅力ですが、それに甘えすぎると偏りが生じます。配偶者がどうしたら幸せになれるか。相手のことを思いやる気持ちが必要です。
年の差の婚活で考えるべき現実的な問題。定年後の家計や介護など将来の不安
年の差がある異性から交際を申し込まれたら。先にあげた年の差カップルのメリット・デメリットをふまえたうえで、現実的な結婚生活を想像してみましょう。
具体的に確認したほうがいいのは次のポイントです。
・子どもも教育費や定年後の家計
結婚し子どもを授かったら、子どもを育てる養育費や教育費の問題がのしかかります。
とりわけ、年の差婚は大黒柱が年上。子が成人前に定年退職をむかえることが予測されます。なにも対策がなければ、がくっと家庭の収入が減り子どもの教育費に大きな打撃をあたえます。将来的に使える資産や貯金がどれくらいあるのか。きちんと二人で人生設計を話し合いましょう。
・親の介護問題
年上の配偶者なら、その両親もすでに高齢の可能性が高くなります。そうすると、子どもが思春期まっただ中で親の介護が始まるケースも。介護で実家に通い、仕事と家のことも両立させる。心身ともに負担がかかります。
親との同居の可能性はあるのか。介護がはじまったら、どうするのか。ほかに頼れる兄弟がいるか、結婚にむけて話し合ってみましょう。
・配偶者の介護問題
そして大きな問題になるのは、配偶者の介護です。年齢差と状況によって、子育てが終わったと思ったら、すぐに介護がはじまる可能性が高いのが年の差婚の特徴。
年の差の婚活で多くの人が考えるのは、「この人のオムツを替えられるのか?」ということ。金銭的な安定や、いまある安心感だけでなく、苦労する時期も二人で乗り越えられるのか。現実面・感情面からじっくりと考えることが重要です。
年の差があっても、苦労を乗り越えていける相手と自然体のお付き合いを
以上、年の差カップルの抱えるメリットとデメリットを見てきました。婚活で年の差がある場合、気になるのは将来の人生設計。とりわけ、子育てと介護は人生の大きなテーマです。
年の差の結婚は、まだ若いうちから配偶者を介護するかもしれない。先に健康上の問題が出てくるかも。そんな風に不安に思う気持ちもあるでしょう。
しかし、結婚生活はなにがおこるかわかりません。たとえ同世代の夫婦でも、どちらかが病に倒れることもあります。価値観や考え方の違いも、どのカップルにでも起こり得ることです。
年の差を気にせず、苦労があってもこの人を支えたいと思えるか。それこそが、年の差があろうと幸せな結婚へとつながる婚活の分かれ目になるでしょう。