「このままでいいのか…」教師の仕事は楽しく充実した毎日だけれど…
公務員なので安定していて将来の不安はない。仕事も楽しい
30代の女性、高等学校で教員をしています。首都圏ではなく地方在住ですが、県内にそれほど大きな企業などはありません。ですので私が住んでいる地域では、教員(公務員)というのは経済的に安定した職業です。
現在は勤務先の近くで一人暮らしをしていますが、家賃も安く、給料はちょっとお値段の張るレストランでの食事や洋服、化粧品、車(維持費も含めて)、旅行などにあてています。自分の欲しいものはそれほど我慢しなくても手に入れることができています。
同年代の同僚は結婚して子どもがいる人が多いですが、教育費などがかさみ、経済的に余裕があるようには見えません。稼いだお金はすべて、自分のために使うことができますし、個人年金の積み立てもしていますから、今のところ将来への不安もありません。仕事も楽しいです。
姪や甥に会うと可愛くてしかたがない。私も家族、せめて恋人欲しいと思うことはある
そんな生活を送っている私ですが、結婚相手や恋人が欲しいと思うときもあります。例えば、冠婚葬祭などで親族が顔を合わせるようなときです。私にはきょうだいがいますが、きょうだい達はみんな結婚し、子どももいます。姪っ子や甥っ子が成長していく姿を見るのは私にとっても楽しみですし、見ているだけで本当に可愛らしく癒やされます。
同年代の私のいとこ達も同様で、それぞれ結婚し、子どもがいます。そんな状況に身を置いたとき、私にも家族が欲しいなぁ…せめて、恋人と呼べる人が欲しいなぁ…と思ってしまいます。両親だけでなく、叔父や叔母からも「仕事に一生懸命なのは良いことだと思うけれど、自分の老後について考えることも大切だよ!」などと言われます。
結婚や出産のこともそろそろ考えろ、という意味だと受け止めていますが、そのようなことを言われたときは、さみしい気持ちになってしまいます。
私の中で「このままでもいい!」と「このままでいいのか?」が同居しています
それからお正月に年賀状が届いたときです。職場の同僚だけでなく、学生時代の友人達もほとんどが、家族写真入りの年賀状を送ってくるからです。私は毎年、旅行に行った先の風景写真などを年賀状に入れているのですが、気分が落ち込んでしまうのです。
結婚は何歳になってもできるとは思うのですが、出産にはリミットがあります。女性として生まれたにも関わらず、出産や育児を経験せずに一生を終えるのが果たして良いことなのか、悩んでしまいます。
私は女性よりも男性が多い職場に勤務していますが、周りの男性をみると、既婚者か年下がほとんどです。「このままでいいんだ!」という前向きな気持ちと「このままでいいのだろうか…」という後ろ向きな気持ちとが同居しているのです。