そこそこ充実している日々だけど孤独を感じる時に恋人が欲しくなる

お堅い家庭で育ったせいか、本気で人を好きになったことはない

私は３７歳会社員の女性です。父は元国家公務員、母は元銀行員というお堅い家庭で育ちました。母は特に恋愛などの話をしませんし、ドラマなどでキスシーンがあっただけでも、チャンネルを変えるような家でした。

父は厳格ということは一切なく、どちらかというと優しかったですが、両親が愛し合っているという雰囲気は感じられない家庭で育ちました。

その為なのか生来の性格なのかは未だに分かりませんが、男性を心から好きだという感覚を感じたことはほぼありません。

初めて男性とお付き合いをしたのは、大学１年生の時でした。中学生までは家族と住んでいたため、とてもじゃありませんがお付き合いするような環境ではありませんでしたし、高校は家を離れて下宿生活をしていたため、恋愛禁止でした。

それでも、高校時代に同じ部活の男の子にキスをされたことはありますが、それ以上の関係はありませんでした。サークル終わりに帰宅しようと自転車置き場に行くと、その大学の通信教育部出身の方が、同窓会に遅れてこられて二次会の場所が分からず、道を聞かれたのがきっかけでした。

１５歳年上の彼は、愛してくれていましたし、夜も初めてだった私に優しく接してくれました。彼は板前さんで１６歳から親方さんの元修行を積み、お店を譲ってもらえるという出来事をきっかけに求婚をしてくれましたが、中途半端な私のまま彼を引きずり込むわけにはいかないとお別れをしました。

そのあとも、若さの為か人肌が恋しい時にビデオ通話アプリで知り合った方と一晩だけの関係を何度かもったこともありますし、お付き合いしたかもいましたが、大抵「俺と仕事とどっちが大事だ」と男性が言われるような台詞でお別れになることが多かったです。

３０歳を過ぎてから、一通り世の中のことも知っていますし、それなりに充実している日々なので、結婚している人を羨む気持ちなどはありませんが、病気になった時や遊びたいなという時に友人が誰も連絡が繋がらない時などに、ゆっくりと時間が流れるような落ち着いた関係の恋人がいたらなぁと思う時があります。

出会い系アプリも真面目なものを登録して見たこともありますが、こんな人が本当に恋人がいないのかな？と思うような方が多く、気後れしてしまって実際に会おうという行動には中々結びつきませんでした。

今でも、時々ふと孤独になったり、悩んで誰かに相談したいなと思う時に、恋人が欲しいなぁと思うことはありますが、年齢を重ねて友人が次々と結婚していくのを見る度に、諦めに似た感情に負けて、行動を起こせずにいます。