彼女がいる人の都合の良い女だけど、彼の子供が欲しいと思ったくらい…
ナンパなんて嫌いだから普段は無視するのに、ついつい答えてしまい
40歳、女性、パート主婦です。社会人になって数年たち、ある程度仕事も覚え自由になるお金もでき、少し大人の余裕ある生活ができるようになったころの話です。仕事帰りのある時、声をかけてきた男性がいました。同い年くらいでスーツを着ていました。直観的にナンパだと思いました。
普段のわたしならそういった軽い男は大っ嫌いなので、まあ完全に顔も見ず無視するところです。ですが、その彼は無視する暇を与えないうまいトークを繰り出してきたのでわたしもついつい答えてしまいました。家に帰りつくまでには顔見知り程度の仲になり、連絡先も交換していました。
最初は二人で会わないなど理性はだんだん惹かれていってしまった
当時私は一人暮らしをしていて、彼も比較的近所で一人暮らしをしていて、私も彼も地元は遠い場所で転勤でこの地に暮らしていた、というところで意気投合しました。とは言ってもいきなり二人で会うことはしない程度には私にも理性がありました。しばらくは彼の友達も交えて何人かでご飯や飲みに行ったりをして遊ぶ日々でした。
彼は私に声をかけてきたときのいわゆる人たらしのような懐に入るうまさからわかるように、知らない土地でも友達は多い人でした。転勤してきて職場以外に友達がいなかった私にはとても楽しい時間でした。一緒に居て楽しい時間を重ね、自分の知らないいろんな話をしてくれるごとに、私は彼に惹かれていきました。
しかし、実は彼には地元に残してきた彼女がいたのです。それを私は最初のうちにもう聞いて知っていましたが、気持ちを止めることはできませんでした。
彼女に悪いとは思ったし、自分はひどいことをしていると思ってはいたが
彼女さんに知られたら、刺されるかもしれない・・・と、自分がどんなひどいことをしているか、彼女さんを傷つけることをしているかわかっていましたが、止められない気持ちがある、ということをこの時初めて知りました。理性で止められないから仕方なかった、と開き直るつもりはありませんが、そう取られても仕方ない振る舞いでした。
彼には完全に都合のいい女扱いされていることはわかっていました。彼女さんがこっちに遊びに来る日は「この日からこの日までは彼女が遊びに来るから連絡してくるな」ということを堂々と言われましたから。だからこの彼とは結ばれることはないということはもうはっきりをわかっていたからこそ、だったらせめて、この人のDNAを継いだ子供が欲しい、とまで思うようになりました。
他の人との間にこういう感情を抱いたことはありません。でも重くなっていってしまったようで、急に連絡が取れなくなってしまいました。もう二度とここまでのめりこむ恋はないと思いますし、したくもないです。恋は怖いものだと思い知った、過去の辛い思い出です。