夏祭りの屋台の男性にひとめぼれ!初恋で付き合えた走り屋の彼
夏になる度思い出す17歳の頃のお祭りでひと目惚れ
現在30歳、女性、フリーランスで仕事をしていますが、夏になる度に思い出します。高校2年生の17歳の夏、人生で初めて恋に落ちた経験は今でも忘れられません。
出会いは地元で毎年恒例の神社でのお祭りでした。お祭りの開催地は恋愛の神様がいると噂の神社で、「どうか素敵な出会いがありますように。神様お願いします」とお参りしてから、屋台の並ぶ長い参拝路へ向かいました。
沢山の人が行き来する中で、出会いのきっかけを探して何往復もしましたが結局見つからず、友人達と何か食べようという話しになり、屋台へ。その時屋台にいた彼に一目惚れしてしまったことが出会いの始まりでした。お祭りも終盤にさしかかり、余裕もあったのか、気さくにお話してくれて、「この人だ!!」と感じました。
自分から声をかける勇気はないでもチャンスが訪れた!
逆ナンという言葉が流行っていた当時でしたが、私にはそんな勇気はありませんでした。ですが、どうしてもこのきっかけを諦めてはいけない気がして、翌日も、その翌日も彼のいる屋台に顔を出しました。お祭りは毎年3日連続で開催されているのですが、3日目にチャンスが訪れました。
最終日で人手が多く、屋台を手伝って欲しいと頼まれたのです。衛生上焼き鳥調理ではなく、缶に入った飲み物の販売でしたが、隣にいられるだけで嬉しく、はりきって役に立てるよう呼び込みを頑張った結果、思いがけず売上げに大変貢献しました。
お祭り終了後、もう会うこともないだろうと思っていたのですが、彼からお礼がしたいから後日出かけようと言ってくれました。このままお付き合いできるかもしれないと思いながら、後日会いに行った時、考えが甘かったと感じる出来事がありました。
彼は私のことが気に入っていた訳ではなく、本当にお礼がしたかっただけだったのです。自信満々に会いに行ったので、思わず付き合って下さいと言ってしまい、顔から火が出るほど恥ずかしかったのを覚えています。
歳の差もあり無理かと思ったけど諦めずにアタックを続けて…
当時彼は23歳、私は17歳だったのこともあり、年の差の話や屋台は普通の人がすることは少ないという話しもされました。それを聞いて、この人は一般の人ではないのかと身構えましたが、後日その意味が分かりました。彼には走り屋をしていたのです。
何でもやってみたい年齢だったこともあり、何の恐怖もなく、むしろ真っ白なバイクを見てますます好きになってしまいました。その後も諦めずアタックを続けた結果、4年以上お付き合いしました。笑いのツボや価値観が合う人だったので、一緒にいて毎日本当に楽しかったです。
今考えればなんて無防備で無鉄砲だったのだろうと思います。でも、この経験が私の人生を輝かせてくれたことは間違いありません。彼とは今でも家族ぐるみでの交流があります。