恋愛感情がないと、結婚してもうまくいかない?婚活の恋愛事情
婚活で恋愛感情がない相手と結婚して、ほんとに幸せになれるの?
「婚活で恋愛感情なしに結婚すると、失敗する!」
「恋愛感情なしでも、幸せになれた!」
婚活では、まるで正反対の言葉が飛び交います。結婚相手に、恋愛のようなときめきを感じなかったけれど、結婚してみたら落ち着いて幸せな生活が送れた。年齢的に、これ以上の条件の人はいないと思い結婚したら、幸せな生活とはほど遠く後悔している。
どちらの言葉も、ほんとうです。肝心なのは、何に重きを置いているのかは人によって違うということ。
恋愛感情というのは、「ドキドキする」「胸が苦しい」といったときめきです。それがなくても、幸せになるカップルはたくさんいます。なぜなら、幸せな結婚生活に必要なのは、ときめく恋愛感情だけではないからです。
つまり、婚活で恋愛感情を持てる相手と結婚すべきかどうか、それはあなた次第ということ。「好きな人と結婚したい」が最重要であれば、恋愛感情抜きに結婚を決めないほうがいいでしょう。でもそうでなければ、たとえときめかない相手と結婚しても、幸せな人生になるパターンも。
婚活で結婚する人は、どれくらい恋愛感情を気にしているのでしょう。恋愛感情以外に、幸せな結婚の決め手となるのもはなにがあるのでしょう。好きな人か、理想の条件か。揺れ動く婚活での気持ちを見ていきましょう。
恋愛感情以外に、婚活で結婚の決め手となるのは?年齢、経済状況、出産
恋愛感情なしで結婚して、幸せだと思う人とそうでない人の違いはなんでしょうか。もちろん、相手あっての結婚生活ですから、伴侶の性格や行動に幸せは左右されます。しかし、恋愛感情なしで結婚を決めて幸せな人生を送る人に共通するのは、決断を満足している点です。
結婚の決め手となるのは、さまざまです。とくに、婚活は条件が先行する世界。年収や職業、お相手の生育環境なども、相手を探す際の基準になります。たとえば、育った生活レベルを落としたくないと考えている人は、お相手の経済状況はなによりも重要です。
年収は気にしないけれど、一緒にいて気をつかわず楽だと思える相手がいいという人もいます。貯金、親との同居、健康状態、子どもを産めるか。何を重視して結婚相手を選ぶかは、100人いれば100通りの回答があるわけです。恋愛感情は、その回答の一つということ。
逆に恋愛感情なしで結婚したことを後悔している人は、恋愛感情以外にもっと大切な条件があったケースです。年齢的な焦りや、結婚しなければという世間体を気にして決めてしまうと、本当になにがあなたにとって重要なのか、間違えてしまう可能性が高くなります。
結婚相手を、「恋愛感情 VS 理想の条件」で比較するのはやめよう
「結婚=好きな人とするもの」と思い込みが強い人ほど、婚活で恋愛感情を持てないことに悩んでしまいます。けれど、結婚生活はそんなに単純なものではありません。
愛があればなんでも乗り越えられるというけれど、結婚は本当にそうでしょうか。頭の中がその人でいっぱいで、この身を捧げてもいいと思うほど恋い焦がれる恋愛も、3年も一緒にいればドキドキの感情は静まります。恋愛感情は、やがて落ち着きます。落ち着いた後になにが残るか、それが幸せな結婚生活を送るのに大切な視点ではないでしょうか。
婚活で「恋愛感情がない」と悩んでいる人が求めているのは、「ドキドキ」の感情です。一方で、恋愛感情ではなく、条件に合った理想の相手かどうかを重視する人は、結婚の現実的な面を見ています。
結婚とは、生活を営むことです。子どもや家族の幸せを願い、家庭を大切にできる人。好みのタイプじゃないからといって、幸せになれないわけではありません。また、恋愛感情よりも、結婚相手には尊敬する感情が大切という人もいます。
恋愛感情がないけれど、ほかの条件を満たしているから結婚すべきかと、安易に比較はできないのです。
年収や年齢、スペックを兼ね備えている相手なら、結婚を決めるべきだというアドバイスをする人もいますが、それは筋違いです。重要なのは、あなたにとって恋愛感情を持つのがどれくらい大切なのかという点です。
「恋愛感情なしで結婚して、後悔している」「恋愛感情なしで結婚したけど、幸せ」
どちらの道になるかは、あなたにとって、恋愛のドキドキがどれくらい大切なのかにかかっています。いい人だけれど、結婚に迷うと感じたら。あなた自身と向き合いましょう。結婚して一緒に生活するのに、なにを重視するのか。いま目の前の相手に足りないモノはなにか。その不満点は、あなたにとってどれほど重要なことなのか。自分と相手を見つめ直せば、選ぶべき道が見つかります。
恋愛感情を抜きにして、婚活で事前に確認すべきこと
婚活では、結婚というゴールが見えているため、「その人を、本当に好きなのかな」という点に興味がいきがちです。しかし恋愛感情以外に、婚活では確認すべきことがあります。
それは、現実的な結婚生活を想像できるだけのピースを集めることです。結婚したら、実は親との同居を希望していた。借金があった。仕事をやめて専業主婦になってくれと言われた。転勤のある仕事で、遠くに引っ越さなければならない。
結婚してからこれらのことが発覚するのではなく、婚約後にわかることだってあり得ます。恋愛感情以前の問題で、婚活は結婚に向けてお互いの理想像を合わせなければいけません。それをおろそかにすると、「思っていた結婚と違った」という事態になってしまいます。
真剣交際に発展するまでに、何回かデートをするのが婚活のセオリーです。ぜひその中で、結婚の具体的な話をしましょう。こんなことを聞いたら失礼になるかも…と遠慮することはありません。相手だって、結婚を真剣に考えているのです。仕事について、子供は何人欲しいのか、親との同居はどうするのか。そういった点を確認できるのが、婚活の良い点です。
また、お付き合いしている人の親と会うのを婚約の挨拶でと考える人もいますが、それは絶対ではありません。何回か交際したのち、「いい人だな」と結婚をぼんやりイメージできるのであれば、親を交えて食事会するのも、お互いを深く知り合う良い方法です。もちろん、知り合ってすぐというわけにはいきませんが、親御さんへの挨拶を最後のイベントとしてとっておく必要もありません。
むしろ、結婚の決断を下す前に親御さんへも会えるほうが、育ってきた家庭環境やその人の価値観を知るきっかけになります。
「恋愛感情がない」と「肌が合わない」のは違う。気持ちに無理はしないで
「恋愛感情がなくても幸せになれる」は、結婚の条件さえ重視すれば、自分の気持ちを無視して結婚すべきという話ではありません。
直感を信じることは、意外と大切。冷静に分析し、相手の条件がパーフェクトでも、結婚の最後の一歩がどうしても踏み出せないこともあります。
たとえば、条件は合うけれど、相手の性格や仕草で気になる点がある場合。「もし、結婚してここが変われば…」と変化を期待するのは間違いです。性格的なものや、考え方は、そう簡単に変わりません。内面の部分で「合わないな」と思うなら、無理をしないほうがいいでしょう。
また、気持ち以外に体の相性も意外と大切。肌のふれあいの心地よさを重視するなら、そこは忘れずに。いま一緒にいて落ち着かないタイプの人と、長く一緒に暮らすから落ち着くようになるわけでもありません。
迷ったら、自分の気持ちに問いかけましょう。結婚は、一大決心です。気持ちに嘘はつかないで、自然体で接することが出来る人。素直になれる相手を選びましょう。