まだ独身なのがコンプレックス!なぜ私だけ!?周りにも気を使われる
独身コンプレックス!いつのまにか周りがほとんど結婚している
アラサーも近づくと、周りの友人がどんどん結婚していきます。気づけば、職場の年下はみんな既婚者なんてことも。周りと比べて焦りを感じてしまったり。なんとなく結婚の話題を避け、周囲に気を遣わせているのではと自虐的になったりします。
いままで結婚を意識していなくても、
悲壮感を出さないように明るく振る舞っていても、どこかで独身である自分を卑下してしまうのが、コンプレックスのやっかいなところです。
友人の結婚報告を祝福しているつもりだけど、SNSで「いいね」を押すのも疲れてきた。職場の同僚は、みな産休・育休で残った仕事を押しつけられる。いいように使われているだけかも……と惨めな気分になることもあります。
独身というだけで、ほんとうに不幸なのでしょうか? コンプレックスを作りだしているのは、自分の心の中です。物の見方を変えれば、世界はまた違って見えてきます。独身が嫌だ、早く結婚したい。結婚相手が見つからないことに焦りを感じても、コンプレックスを解消できるような、あなたらしさを見失わない生き方についてご紹介します。
婚活や女磨きををがんばったのに…努力したからこそ感じる劣等感
独身であることにコンプレックスを感じる人は、いままで自分磨きの努力をしてきた人に多く見られる傾向です。20代は仕事に打ち込んだ。キャリアアップや、英会話などの習い事にも投資した。女磨きを続けてきたつもりなのに、まだ独身。なぜ?という気持ちになります。
独身でいると、結婚している人がすべて幸せに見えてきます。「私にはないものを持っている」というだけで、相手のほうが優位に思えます。けれども、本当にそうなのでしょうか。結婚しているというだけで、あの人はみんな、あなたよりも優れた人間なのでしょうか?
結婚とは、「たったひとりの相手」と出会うことです。あなたが異性からモテるかどうかの資質よりも、運や環境が左右する要素の方がずっと大きいのです。自分磨きに努力したとしても、付き合った相手と結婚までの縁はなかったということもあります。
劣等感を覚えるのは、それだけあなたが努力したという証でもあります。結婚もできない……と焦りや卑下する前に、いままで頑張ってきたあなた自身を、ほめてあげることも大切です。
コンプレックスの原因は?周りの人たちを見返したいだけなら…
そもそも、なぜ結婚している人に嫉妬を覚えるのでしょうか。他人と比較して、独身であることにコンプレックスを抱く原因は、なんなのでしょうか。
まず考えられるのが、あなたがコンプレックスを抱く相手が、「なりたい姿」ということです。結婚して、優しい伴侶がいる。夫の収入に頼り、仕事の不安がない。疲れたときに、いたわってくれる家族がいる。可愛らしい子どもと、頼りがいのある夫に愛されている。
それらはすべて、あなたが「なりたい」と思う姿です。手に入れたいものを、自分は持っていない。なのに、あの人は持っている。自分の人生を見ずに他人と比較ばかりして、私はなにも持っていないと惨めに思います。これが、独身コンプレックスの正体です。
次に考えられるのが、「幸せになって、周りを見返したい」という気持ちです。結婚して幸せな生活を手に入れれば、バカにしてきた周りの人に勝てると考えています。
独身コンプレックスを引き起こす感情に共通しているのは、幸せの判断基準がすべて他人にあるということです。人からみて、どのように思われているか。ステキに見える自分が幸せ。幸せを決めるのは、自分自身のはずなのに、幸せのモノサシを他人の視線ではかろうとしています。
周りを羨む感情は、とてもよくあることです。しかし、それだけで幸せの形に固執してしまうと、結婚しても「幸せにはなれない」現象がおこります。なぜなら、あなたが幸せだと思っていた他人の姿は、ただの幻想でしかないからです。
稼ぎのよい夫に思えても、もしかしたら借金がたくさんあるかも。可愛らしい子どもに囲まれている生活も、仕事と怒濤の子育てでストレスがたまっている。結婚したら頼りがいのある家族ができたように見えても、家事に追われ一人になりたいと思うこともあるかも。
どんな苦労を背負っているのかは、本人でないとわからないことです。もしあなたが、幻想を抱いて他人の幸せを負っていたり、誰かを見返すためだけに結婚したいと思っているのなら、考え方を改めたほうがいいかもしれません。幸せに思われたい一心で婚活をしても、あなた自身が思う幸せとは、ズレた形になってしまいます。
あなたの幸せとはなんなのか。いま一度、心の中に問いかけてみましょう。
気にしないが理想!そもそも独身女性ってそんなにコンプレックスを感じること?
幸せの形は、自分で決めること。そう思えば独身でいることが、周りの視線ほど「不幸」でないことに気づきます。
独身だからこそ、出かけられる場所があります。チャレンジできる仕事があります。独身だから不幸。結婚しているから幸せ。そんな図式であらわせるほど、あなたの人生は単純ではないはずです。
結婚が必ずしも幸せに結びつかないのは、3組に1組が離婚する数字をみればわかります。最良の伴侶に出会えたと思っても、結婚はゴールではありません。その先の何十年と続く人生を、一緒に作り上げていける人ではないと、幸せは続かないのです。
結婚していようが独身であろうが、いまの生き方にやりがいや楽しさを見つけられる人生が理想的です。他人がなにを言おうと、幸せはあなたが決められます。毎日を楽しむ前向きな姿が、良縁を呼び込むこともあるのです。
婚活や恋愛での失敗を振り返ってみよう!自分の弱点を見つめる
もしあなたが婚活をしていて独身を焦っているのなら、過去の恋愛での失敗を振り返ってみましょう。あえて駄目な所を見つめ直すことで、婚活での弱点を発見できます。
たとえば、恋人に冷めて自然消滅することが多かったら、そのときのあなたの気持ちを思いだしてみます。もしかしたら、それは結婚を必要としていないステージだったのかも。仕事に集中することが優先。恋人の存在は二の次。
けれども人生のライフスタイルは変化します。いままでは結婚に固執していなくても、年齢で結婚観は変わります。いままでの恋愛がうまくいかなくても、「結婚に向いていない」と決めつけるのはもったいないことです。
交際相手と喧嘩別れすることが多かったなら、あなた自身に落ち度はなかったか考えてみましょう。不満や本心を伝えずに、相手を気遣ってばかりいたのかもしれません。優しさは必要ですが、本音を伝えられなければ、信頼関係は築けません。コミュニケーションのとり方を変えることで、交際がずっとスムーズにうまくいくこともあります。
周りの視線を気にして、独身コンプレックスを感じいているのなら、あなたの幸せの形を見つめ直す良いチャンスです。
他人の姿に幸せの基準を当てはめてしまっては、いつか幸せが崩れるときがきます。なぜなら、その幸せは思い込みが作り上げたもの。現実の結婚生活は、二人で暮らすからこその衝突もあります。順調にいく山があれば、つらいことばかりの谷があるかもしれません。幻想を抱いて結婚した人は、谷の時期に「結婚したから不幸になった」と思います。けれどもそれは違います。楽しいことも悲しいこともあるのが人生です。
あなたの幸せとはなんなのか。どんな生き方をすれば、あなたは満足できるのか。自分の心を見つめ直せば、独身である今でも、誇らしく思えることや楽しい出来事があることに気づきます。自分の人生も、捨てたもんじゃない。思っているより、ずっと幸せだったんだと気づくことで、心に余裕が生まれるのです。