【彼の二股交際を容認】彼が彼女と別れて自分のところに来る自信があった
見た目はタイプじゃなかったけど、意気投合した好きになった彼
38歳専業主婦です。私の忘れられない恋愛についてお話させていただきます。それは私が23歳のときの話です。相手も同じ23歳、電車の運転手をしていました。学生時代の友達と飲み会をしたときに知り合いました。見た目は全くタイプではなかったのですが、話していると今まで付き合った人とは比べ物にならないくらい楽しかったんです。彼も私のことを気に入ってくれたらしく、すぐに意気投合して連絡先を交換しました。
しばらくは電話とメールで連絡を取る関係が続きましたが、次に会う約束をしたときには私はもう彼のことが好きだったんだと思います。トントンと話は進み、付き合うことになりました。付き合ってしばらくしてから身体の関係にもなりました。
知り合ったときからそうでしたが、一緒にいる時間は本当に楽しかったです。こんな人とずっと一緒にいられたら楽しいし幸せだろうなぁと、私は勝手に結婚を意識していました。あるとき、私が仕事が休みで一人でプラプラと買い物をしていました。そのとき、フッと知っている人が視界に入ったような気がしました。彼でした。知らない女性と一緒でした。
以前はこんなときは堂々と出ていけばいいと思っていたのに、いざ自分の身に降りかかると思っていたようにはいかないものですね。私は隠れて彼に電話しました。その日は仕事で会えないと言われていた日です。彼が電話に出たので、「今何してるの?どこにいるの?私もそこにいるんだけど。」と言いました。すると彼は、「夜に必ず電話するから今日はこのまま帰ってくれ。」と言いました。
勝てると思ったが、二股されるのは考えてるほど甘くなかった
夜、彼から電話があり彼の言い分は…。長く付き合っていた彼女と自然消滅して終わったと思っていた。その後に私と出会って付き合った。そしたら自然消滅した彼女から普通に連絡がきて、仕事が忙しくて連絡できなくてごめんね?とまた元に戻ってしまった。新しく彼女ができたことを言いそびれている。というもの。
彼女には愛着があるし、私とは新鮮で楽しいし、どちらも手放したくないと言いました。私も悩みましたが、彼と別れるのはどうしても嫌だったので、二股でもいいよとおかしなことを言ってしまったんです。それから公認の二股交際が始まりました。とは言っても相手の彼女は二股とは知りませんが。
私が二股でもいいよと言ったのは、いつか彼が彼女と別れて自分のところに来る自信があったからです。これといった理由があるわけではなかったんですが、私が彼と知り合ってすぐに一緒にいて楽しいと思ったカンみたいなものを信じることにしたんです。
ですが二股交際は私が考えているほど甘いものではありませんでした。仕事で会えないと言われても、彼女と一緒にいるのではないか、私よりも彼女を優先させているのではないかと、嫉妬心が消えなくなり、ついには自分の仕事も手につかないほどになってきました。自分がこんなに嫉妬深い女だと、このとき始めて気づきました。
仕事だと言われたら時間があれば何度も電話したり、ストーカーのようになってしまったので、彼からもう辞めようと別れを切り出されました。別れたくはなかったですが、私自身ももう疲れ切っていたので別れることにしました。このままだと自分が壊れてしまうと思ったんです。これまでは仕事が楽しくて、彼氏ができても仕事を優先するような人生でした。彼とのことがあってからは仕事も手につかず、抜け殻のようになりました。運命だと感じた自分のカンが外れていたことも悲しかったです。
今思えば、自分のものにならないから悔しかっただけ
それから数年して、また友達の紹介で知り合った誠実な男性と結婚して、現在は3人の子供に恵まれています。二股交際をした彼は、別れた後も忘れた頃に連絡をしてきたりして、ときどき話す関係です。彼もその彼女と結婚し、子供が2人いると聞いています。彼が連絡してくるときが偶然、私が旦那とケンカしていたり上手くいっていないときだったりして、なかなか私も忘れられないでいました。
一度だけ魔が差して彼に会ったことがあります。お互い結婚してからのことです。同窓会があると旦那に嘘をついて、彼と食事に行きました。もしかしたら不倫してしまうかもしれない、そうなってもいいと思っていたのかもしれません。
が、会うと不思議なことに彼への気持ちがすぅっと消えたんです。食事は楽しかったですが、その後は何もなく帰りました。彼からはその後も何度か連絡が来て、また会いたいと言われましたが、私はもう会うつもりはありません。
なぜあのとき彼にあんなに執着していたのか今思うと、自分のものにならなかったことが悔しかったんだと思います。取られたことに腹を立てていただけだと。二股をするような男は何度も同じことを繰り返します。もし彼と不倫関係になっても、きっと別の女性にも同じことをしていると思います。その程度の人だということがよくわかりました。本当に運命の人は、1人の女性だけを大事にしてくれる人だと、やっとわかりました。