「独身だから変な人!」は世間の偏見|年齢問わず男女で感じる悩みとは
独身ってだけで変な人と偏見を持たれる…未婚はつらいよ
「だからあの人独身なんだよ」
自分のことじゃなくても、こんな言われ方をしたらドキッとしますよね。
【独身=変な人】と、周りから思われてるのか心配になります。
晩婚化で、昔より独身は珍しくなくなりました。女性が25歳までに結婚しないと、売れ残りのクリスマスケーキと揶揄された時代は過去のもの。それなのに、なぜか独身者への偏見は根強く残っています。
40代の独身女性というだけで、性格がキツイと陰口を言われたり。独身生活を楽しんでいるのに、難ありだから結婚できないのでは?と勘繰られたり。
偏見をぶつけられて、「自分はダメなのかな…」と落ち込むことも。悪いのは、偏見を持っている人々です。彼らは、ステレオタイプのイメージを勝手に当てはめて優越感に浸っているだけ。
偏見で落ち込んだら、気にせず気分を切り替えましょう。ここでは、独身の偏見にまつわる悩みをご紹介しつつ、気持ちの切り替え方を考えます。周りの人々の言葉に悩んだときは、ぜひここに書かれていることを思い出して、心を落ち着かせてくださいね。
独身=変な人は世間の思い込み。難ありの女性や男性が悪目立ちするワケ
独身の偏見の第一位は、「独身は、みんな変な人ばかり」です。
30歳を過ぎても結婚しないのは、どこか難があるからと言われたり。既婚者から、そんなんだからいつまでたっても結婚できないと、お説教されることも。
【独身=変な人】は、個人の体験や見聞きした情報からつくられる「デマ」と一緒です。
・職場でいつも嫌味を言う独身女性がいる。
これだけみれば、「ああ、独身って変な人が多いんだな」と感じるでしょう。しかし、事実は逆です。性格に問題があったり、人から嫌がられる行動をとったり、【変な人】だから【独身】なのです。
一部の変な人の行動が悪目立ちし、あたかも独身全員に当てはまるイメージが一人歩きしています。人は、悪い印象ほど強く記憶に残ります。変な独身の異性から嫌がらせを受けたら、ダメージを負うのは当然です。その話が広まり、だんだんと「独身だから変な人」と偏見が強調されていきます。
また、人は無意識に安全圏に立ちたい生き物。変な行動をとる人を「独身」だからと無理に理由づけることで、「既婚者の自分は大丈夫」と優位に立とうとします。なぜあの人はあんな行動をするのか、他人を理解するのはエネルギーを使うこと。それよりも、偏見でレッテル貼りをするほうが、彼らにとって楽なのです。
こうした点から、【独身=変な人】の偏見は、人間関係に真剣に向き合うのを放棄した世間が生み出した、都合の良い解釈といえるでしょう。
独身の偏見に何歳からは関係ない!? 独身・パートが受ける社会の偏見
独身の偏見は、30代・40代の男女だけが受けるとは限りません。若くても、独身の偏見に苦しむ人もいます。
その多くは、経済的な不安定さが原因です。20代で独身、仕事はパートや契約社員。このようなケースは、将来性や自立できる経済力がないと偏見を持たれてしまいます。なかには、恋人との結婚を反対される極端な例もあります。
経済的な偏見を受けるのは、男性も女性も一緒です。パートやアルバイトは、主婦がメインで行うもの。それなのに、若いうちから正社員を目指さないなんて「遊んでいる」と偏見を持たれます。
どんな働き方を選択するか、それは個人の自由です。正社員でも副業が解禁され、リモートワークやフリーランスといった新しい働き方が次々と生まれています。また、持病や障害でフルタイムでは働けない人もいます。
働ける条件は、プライバシーにかかわることです。持病や障害は、周りの人に打ち明けづらいもの。無理に、すべての人にわかってもらおうと努力しなくて大丈夫です。偏見を持つ人は、なにを説明しても変わりません。あなたの大切な人が、理解してくれれば良いと思いましょう。
一人が楽しいから独身なのに…偏見や余計な詮索なしで人間関係を築くには?
結婚願望がなくても、独身だから変な人と偏見を持たれるのは苦しいものです。
自らの意思で、一人暮らしを楽しんでいる。趣味や仕事に、自由な時間をおう歌している。それなのに、「なぜ、この年まで独身なの?」「過去になにかあったの?」と、余計な詮索をされるのは気が滅入りますよね。
あの人は立派だけど、独身だからきっと変な人ね、とうわさするのは、あなたに嫉妬している証拠です。既婚者から見れば、独身は輝いて見えます。自由にお金と時間を使い、好きなことに打ち込んでいる。家族の世話と生活に必死に明け暮れる既婚者からすれば、うらやましいと感じます。
そのような嫉妬は、人生に不満を抱いている人が持ちやすいもの。いわば、「隣の芝生は青い」状態です。
この手の人々を遠ざけるには、あなた自身がより趣味や仕事に没頭することです。そして、周りの友人を人生を楽しんでいる人でいっぱいにしましょう。自らの生き方に集中していると、周りが気にならなくなるもの。満足度の高い毎日を送る友人と一緒にいれば、偏見を持つ人のノイズが気にならなくなります。
また、結婚願望を持った異性が近寄ってくることがあります。気を付けたいのは、はじめから結婚の意思をはっきりさせることです。相手も結婚適齢期なら、交際からの結婚を期待しています。結婚願望がないことを、交際前から伝えましょう。そうすれば、別れる際に揉めるリスクを下げることができます。
晩婚化の時代に独身は珍しくない。身分であなたを判断しない人と付き合う
いまの時代、独身は珍しいものではありません。晩婚化が進み、30代で未婚のケースが増えています。独身だから…と、変に卑屈になることはありません。
あなたのことを、「だから結婚できない」と脅してくる人とは距離を置きましょう。なかには、「あなたのことを思って」お説教する人がいるかもしれません。けれど、本当にあなたを思っているのなら、傷つける言い方はしないもの。婚活がうまくいくように、前向きで的確なアドバイスをくれるでしょう。
なのに、ただ独身というだけで「変な人」とからかってくるのは、ただのイジリです。既婚と未婚の身分差で、優位に立ちたい。そんなちっぽけなマウンティング行為で、あなたを傷つけようとしています。
年齢が若くても、結婚適齢期を過ぎていても、結婚しているかどうかで人の価値は決まりません。仕事で何を成し遂げたか。将来に向けて、いまどんな努力をしているか。そして、周りの人への接し方。こうしたあなた自身の中身を見て、あなたがどんな人かを知るのです。
周りの偏見に息が詰まったら、いっそ思い切って環境を変えてみるのもよい方法です。田舎の実家を出て、都市部で一人暮らしをする。昭和的な価値観の職場から転職する。環境が変われば、あなたを見る周りの人が変わります。つまらない偏見を持つ人がいなくなれば、それだけで毎日が楽しくなります。
ほかにも、独身を楽しむ者同士でつながるのもいいでしょう。趣味の交流やイベントで、気の合う友人の輪を広げましょう。そこから、人生の伴侶となる素敵な人に出会えるかも。
レッテル貼りをする人と、無理に付き合い続けることはありません。付き合う友人は、あなたが選べるのです。趣味や仕事、あなたが輝けることに集中するうちに、人生の楽しみが広がっていくでしょう。