婚活は無理ゲー?自営や高卒、不利な状況から婚活の成功法を考える
収入が不安?価値観が合わない?高卒・自営が婚活市場不人気の理由
婚活において、どうしても不人気の条件というのが存在します。よくいわれる、アラフォーや40代の婚活もその代表例です。条件だけで「無理」と断られてしまうケースが多いため、結婚までたどり着くのが難しくなります。
男性であれば、思わぬところで職業や学歴が婚活に影響を及ぼします。「婚活、こんなに厳しいの?」と感じてしまうのは、自営業や高卒の男性です。人並みに収入を上げ、生活していても職業や学歴という条件だけでお断りされてしまう。なぜ、そこまで自営や高卒が嫌厭されてしまうのでしょうか。
一つは、女性のイメージする「収入への不安定さ」です。自営業であれば、会社勤めよりも安定的でない。あまり稼げていない。高卒よりも大卒のほうが出世できる。そのような固定観念が強すぎる女性は、条件を見ただけでお断りします。よりよい結婚生活のために、しっかりとした経済基盤を求める人は少なくありません。「できればもっといい人を」と、ついつい条件のハードルを上げてしまうのも婚活の特徴。プロフィールや仕事の話をした途端、相手のテンションが下がったという経験をした人も少なくないでしょう。
もう一つ考えられるのが、価値観の一致です。結婚したら、夫婦二人で協力して家庭を築きたいと考えます。子どもの教育について、仕事と家事の両立。考え方を共有できる夫婦ほど衝突が少なくなります。価値観は、育ってきた環境や普段の仕事の世界が反映されます。自分とより近しい環境に身を置いている人を、結婚相手に望むのは自然なことです。自営業は会社勤めと世界が違いすぎる。高卒だと、大卒の自分とは話が合わなさそう。こうした根拠のない思い込みが、自営や高卒の人の婚活を難しいものにしています。
では、こうした人々にとって婚活は無理ゲーなのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。自営でも高卒でも、たとえ婚活で不利になる条件だったとしても、結婚相手を見つける方法があります。大切なのは、自分と結婚することのメリットをしっかり自覚すること。そして、あなたの良さをわかってくれる相手を探すことです。
ここでは、婚活で結婚相手を探すなんて無理!と感じている自営や高卒の人が、うまくいくためのヒントをご紹介します。
転職してから・成功してから。無理でもいますぐ婚活をはじめるべきか?
婚活をはじめる前に悩むのが、「婚活をはじめる時期」についてです。自営業だと、年収が低いと振られてしまう。高卒は、稼ぎがないとつらい。こうした噂を耳にすると、いま婚活をするべきか、それとも仕事でもっと成果をだしてからのほうがいいのか、迷ってしまいます。
たしかに、婚活は条件で見られる世界です。年収が高かったり、有名企業で働いていたり。条件的に「よい」ほうが、最初のハードルがぐっと下がります。婚活アプリでアプローチしても、婚活パーティーに参加しても、意中の相手とのマッチング率は上がるでしょう。
しかし、それは「現時点のあなた」で考えた場合です。いまの年齢のあなたが、年収アップしたり転職すれば、もっと婚活でモテるようになるかもしれません。けれども成功するのが、3年後・5年後だったらどうなるでしょう。年齢を重ねてしまうと、出会える対象が変わります。30代の未婚の人が40代未婚になってしまったら、難易度がぐっと高くなるのが婚活なのです。
年齢は若い方がいいのは、男性も女性も婚活のシーンでは共通です。若ければ、たとえ仕事が不安定だとしても、「可能性」の比重が大きくなります。仕事でキャリアアップの努力を重ねることは大切です。しかし、それだけにこだわってしまうと、大事な婚活のタイミングを逃してしまうことに。迷わず、まずは出会いを見つけることをはじめてみましょう。
婚活は無理とあきらめない!結婚して得られるメリットに自信を持つ
婚活が厳しい条件だと、不利な点ばかりに目がいって落ち込んでしまうかもしれません。そんなときこそ、いまの条件で結婚したら、「相手が得られるメリット」に目を向けてみましょう。
たとえば、フリーランスや自営業は収入が不安定という点が、婚活で一番ネックになります。しかし、自営業ならではのメリットもたくさんあります。とりわけ、子育て世代には会社勤めのサラリーマンではできない働き方が強みです。
・時間に融通が利く
自営業の大きなメリットともいえます。仕事のボリュームや納期を調整するハンドルを自分で握っているため、ライフイベントに合わせて調整が可能です。子どもが産まれてすぐは仕事を減らすなど、生活に合わせて仕事をコントローできます。
・定年がない
体が動く限り働き続けられるのも、自営の大きなメリットです。アラフォーで婚活すると、「子どもが産まれたら、将来の教育費が心配」という悩みが生まれます。自営ならその点は心配無用とまではいきませんが、60歳過ぎても働ける仕事であれば、経済的な不安を小さくすることができます。
・学歴がすべてではないと言える
高卒か大卒か。学歴は、その人を表すひとつの要素にしか過ぎません。それだけで、すべてを判断することはできないものです。大卒じゃないと社会で成功できない。もし親がその考えだけにとらわれていたら、子どもは大きくなってから無限の可能性を信じられなくなるかもしれません。学歴だけで人を判断するのは、つまらない価値観です。高卒で社会にでる働き方を知っていること。それこそが、多様性が重視される社会で生きる強みかもしれません。
夫婦生活は、支えてもらうことだけ想像して「よいもの」ととらえがちです。実際は、与えるGIVEが多いほうが、夫婦関係は円満で長続きします。こんな自分と結婚したら、こんな風な生活になりますよと、自信を持って言える人は魅力的にうつります。
自営や高卒だと厳しい婚活でも、デメリットとは誤魔化さずに向き合う
とはいえ、結婚生活にあたり相手にとってデメリットと感じるものがあるのなら、誤魔化さないで向き合いましょう。収入が家庭を持つのに盤石でないのであれば、共働き希望の配偶者を探すなど、婚活の相手選びに慎重にならなければいけません。もちろん、収入アップの努力も重要です。
とりわけ自営業は、会社勤めの立場と違って年金などの保障が手厚くありません。自営でも加入できる保険を検討するなど、健康を害した際の収入源を確保するといった、もしもにそなえた対応を検討してみましょう。
病気や怪我は、自営でもサラリーマンでも、大卒でも高卒でも、誰もがなる可能性があります。もし、働けなくなって収入が途絶えてしまったらどうするか。備えを考えるとともに、苦しいときでも支え合うパートナーを見つけること。誰かの人生に甘えようという依存心が強い人は、そもそも結婚生活に向いていません。お互いに、支えるという覚悟が結婚には重要です。
自営や高卒に向いている婚活女子はどんなタイプ?出会いの場を広げる
メリットがあるとはいえ、婚活で自営や高卒が不利になってしまうのは事実。条件的に、「気にならない」と言ってくれる対象を探しましょう。
たとえば、同レベルの学歴の女性であれば、高卒はネックになりません。高卒や専門学校卒の女性を結婚相手の条件にあげてみるといいでしょう。ほかにも、自営やフリーランスで働いている女性も、結婚相手に向いているタイプです。なぜなら、学歴が関係ない実力社会で仕事をしているからです。本業で身を立てるのに、必ずしも学歴は必要ないと身をもって実感しています。あなたが、現在の仕事で成果を上げていれば、自営や高卒といった条件を気にすることなく、あなた自身に目を向けてくれるでしょう。
そうはいっても、婚活で会ってもくれないと感じるなら、ほかの場所にも行動を広げてみましょう。SNSを通じて、フリーランスが集まる会に参加してみる。趣味や社会人サークルを通じて知り合う人を増やす。そのなかで同じ価値観の人に出会えれば、ずっと結婚への道が近くなるでしょう。