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婚活市場は女余りってほんと!?アラフォー女性たちには厳しい世界


世の中は男余りなはずなのに、婚活現場で起きているのは圧倒的な男不足

婚活パーティーに参加したら、女性のほうが男性よりも多い!? そんな経験をした人も少なくないはずです。婚活の現場では「女余り」という声が叫ばれています。

実際のところ、国のデータでは15歳以上の男女の未婚者の数を比較すると、多いのは女性ではなく男性です。つまり、世の中的には「男余り」の状態で、結婚できない男性が多いはず。

しかし、婚活の現場で目にするのは、女性と男性の数の不均衡さです。たださえ数が少ない男性が、若い女性に集中し婚活パーティーで手持ち無沙汰に時間を持て余すアラサー女性の姿を見ることも。どうして、婚活市場では「女余り」という現象が起こっているのでしょうか。

結婚相談所などが公開している登録者のデータでは、女性の比率のほうが高くなっています。世間では男余りなのに、婚活に参加しているのは女性の方が多い。こうした現象は、婚活に対する男女の意識の差からきています。

婚活する年代で、人数が多いボリュームゾーンを男女別に見てみましょう。男性で多いのは、30代半ばを過ぎてからの年齢層です。対する女性は、20代後半からアラフォーまでと幅広い年齢層が活動しています。

なぜ、女性は早くから婚活を始めるのでしょうか。それは女性にとって「年齢」という条件が、婚活での大きな価値を発揮するからです。婚活の開始年齢が早ければ早いほど、良い条件の男性をゲットできる確率が高くなる。そうした年齢信仰という状況が、女性の婚活市場への参入を加速させています。

もう一方で見逃せないのが、結婚をあきらめる男性の存在です。草食系という言葉が流行ったように、結婚に消極的な男性が増えています。その背景にあるのは、価値観の多様化と平均年収の減少です。

世の中に未婚男性はたくさんいます。しかし、結婚をあきらめているので、婚活市場に参入する人数が少ない。にもかかわらず、若い女性の婚活への危機感は高まっています。年齢信仰で、若い女性は売り手市場。その結果、厳しい女余りの現実に晒されているのは、「35歳~45歳」のアラフォーと呼ばれる女性たちなのです。

女余りを引き起こすのは、男性が結婚を諦めたから。婚活で女が余る理由

婚活市場で女余りという現象を引き起こしている、男性が結婚をあきらめる理由についてみてみましょう。

男性の平均年収はここ数年減少傾向にあります。その結果、男性ひとりで家族を養うという旧来の図式が崩れていきています。また、結婚が会社での出世に影響するといった考え方も古くなりました。

アラフォーになり年齢を重ねたけれど、経済力が不安定な平均年収以下の男性は、結婚相手が見つかりません。なぜなら婚活で女性が一番重視するのは、「年収」という条件だからです。年齢が上で、かつ経済力が低い男性は「不人気」になります。結婚しても相手を養えないと、婚活前から結婚をあきらめてしまうのです。

ほかにも男性が女性に比べ婚活に消極的なのは、次の理由があります。

・婚活が面倒

婚活は、いいなと思った相手にメッセージを送り、デートの日程を調整し、何回か会うということを繰り返します。どの相手とどんな話をしたか。印象はどうだったのか。同時進行で交際が進むこともあります。男性にとっては、こまめに連絡をとるという行為自体が面倒に感じられ、婚活を嫌煙する傾向があります。

・男性のプライドが高い

婚活はモテない人間がするものという考えが、積極的に出会いを求めることを遠ざけています。プライドの高い男性ほど、自然な出会いを期待してしまいます。しかし、自分で行動することはしないため、年齢とともに出会いのチャンスが遠のきます。

・傷つくことに臆病

婚活では、断られることが当たり前の世界です。条件が優先する選び方に、自分の「スペックの低さ」を目の当たりにすることもあります。そうした価値観が、自己を否定されると考え、傷つくことから避けています。

結婚への焦りが女余りを加速させる!?20代からの婚活が勝負の分かれ目

婚活現場の女余りを引き起こすもう一つの原因が、女性の結婚への「焦り」です。

婚活市場で、若い女性ほど出会いのチャンスがあることはよく知られています。その上、女性は妊娠できる確率が高い年齢について、強く意識させられます。35歳を過ぎたら、男性からのアプローチは減ってしまいます。自分の市場価値が高いうちに、高スペックの男性をゲットしようと「努力」するのです。

実際、20代で婚活をはじめる女性は多いといえます。そうした彼女たちに共通するのは、情報へのアンテナの高さです。

女性の社会進出が叫ばれ、共働きが奨励される社会になりました。しかしながら、出産で一度正社員を退職すれば、再就職は厳しいのが現実です。保育園の待機児童問題や、子供が小学校に上がったあとの夏休み・学童問題など、共働き世帯にとってけして子育てと仕事を両立させるのは楽な世の中ではありません。

そうした情報が、インターネットのSNSを通じて若い世代に拡散されます。感度の高い若者ほど「なにもしなければ、理想の人生は手に入らない」と、人生設計に対策を練るように。その結果、女性が早い内から婚活をスタートさせます。

30歳になる前に、素敵な男性と出会いたい。そう願う彼女たちが、20代から婚活を意識するのも当然の流れといえるでしょう。

男が好むのは年下!35歳~45歳の女性は婚活で年下女性に勝ち目なし!?

20代の女性が婚活に励む一方で、男性の中には結婚を諦める人が生まれる。その結果、厳しい女余りの現実に直面させられるのは、35歳~45歳のアラフォー世代の女性たちです。

女余りの婚活では、アラフォー世代の女性が一番厳しさを感じます。なぜなら、婚活の男性はみな年下女性と付き合いたいという願望を持っています。結婚するなら、子供が欲しい。女性は、若ければ若いほどいい。婚活する男性の本音です。

35歳~45歳と同年代のアラフォー男性が、28歳~35歳の女性と結婚するケースは婚活であります。しかし、逆はどうでしょう。40歳の女性が、32歳の年下男性と婚活でマッチングしてうまくいく例がどれだけあるでしょうか。

アラフォーの女性は同年代の男性を、年下の女性に奪われてしまうのです。たとえキャリアや美人という高スペックの女性であっても、年齢重視の婚活において、アラフォーで好条件の男性と結婚することは容易ではありません。この現実を見ずに、理想の条件ばかりを掲げていると、「高望み」「痛い女性」となってしまいます。

女余りの婚活で素敵な相手をゲットするには、勝てる場所に出て行こう

では、この35歳~45歳のアラフォー女性が婚活で素敵な男性と出会うには、いったいどうしたらいいでしょうか。

一つは、行動量を増やすこと。それも男性が多い場所に出ていくことです。臆病でめんどくさがりな傾向がある男性は、気軽に使えるネット婚活アプリを利用します。ネット婚活のほうが、男性の登録者数が多いところも。

このとき、数だけを重視してしまうのは危険です。なぜなら、ネット婚活を「恋人探し」の恋活で利用する人もいるからです。結婚願望が薄い人も中にはいると知ったうえで、アプリを活用してみましょう。無料で使えるサイトだと、より遊び傾向の強い男性が集まっています。ある程度ターゲットを絞った上で、使う婚活アプリを吟味したり、参加する婚活パーティーを選んでみましょう。

二つ目は、最初から結婚相手への条件をたくさん決めないことです。条件をつければつけるほど、出会える男性の数は減ってしまいます。結婚相手の条件を、一緒に暮らす上で譲れないことを重視して考えてみましょう。ライフスタイルを確立しているアラフォー女性は、一緒に生活する上での快適さや安心感が、結婚の決め手になるものです。

三つ目は、常にアンテナを張っておくこと。ネット婚活や婚活パーティーを利用してたくさんの男性に会えば、理想の結婚相手像がはっきりとしてきます。仕事関係の友人の紹介で出会った人に、びびっと直感が働くことも。

もちろん、婚活疲れしてしまうときもあります。着飾ってオシャレして出かけたのに、素敵な出会いはなし。年齢という壁の高さに、婚活が嫌になることもあるでしょう。そんなときは、無理せず婚活を一旦お休みしてみましょう。結婚に本気に向き合うことで、焦っていた気持ちも、「無理に相手をみつけなくてもいいかな」と一人の生活を楽しめるようにもなります。肩肘を張らず、自然体で付き合える相手と出会う。それこそが、結婚という新たな人生のステージがはじまる婚活のゴールです。