私がされた独身ハラスメント!独身をバカにされた女性の経験談
31歳女性H.Kさん|気にしているのに平気で言うデリカシーのない男
独身であることを強く意識するようになったのは20代後半くらいからでした。それまでは彼氏もおらず独り身でも、それを忘れさせてくれる友人が周りにたくさんいたからよかったのです。ところがその年齢に差し掛かった頃から一人また一人と続々と結婚のお知らせが届き、友人で埋まっていた土日や旅行の予定も空白が目立つようになりました。
ある日、大学の同級生たちと数年振りのに飲み会を開くことになり、久しぶりに現実から解放されて思い出話を楽しめることを楽しみにしていました。そして私にとって忘れられない痛恨の一言を友人に告げられたのはその日のことです。無事全員が集まり、「お互い変わらないね」と再会を喜びながら1次会がスタートしました。
場が盛り上がってきたところで全員が一気に食いついたのは、そのとき結婚ホヤホヤだった女子の1人の新婚生活についてでした。彼女に興味津々だった友人達と共に話を聞いている途中、ほろ酔い気味の男子の一人が私に向かって笑いながら言った一言がこれです。「〇〇は大学の頃から一番お母さんっぽいのにな~相変わらず彼氏もいないし、結婚したいとか思わないの?」と。
その何気ない一言の失礼さとデリカシーの無さにもはや怒りを通り越して呆れながらも、女子側の空気が一瞬凍りついたのを感じた私ができたことといえば「結婚したい人がいたらもうしてるよー」と引きつった笑顔での棒読みの返答が限界でした。私がだけが独身じゃないのに、なんで私だけが言いたい放題言われなければいけないのか・・と帰り道に若干落ち込みながらも、いきどころのない気持ちでもやもやしました。
32歳女性A.Tさん|独身ハラスメントです!もっと頑張らなきゃ~は余計なお世話!
私は現在32歳独身です。周りの友達には結婚している子もいますがまだ未婚の子も多く、独身だという事にそれほど焦りを感じていませんでした。ですが、この前そんな私でも独身であることを馬鹿にされたと感じるシーンがありました。
その日は前に勤めていた職場の集まりでした。私はもうそこを退職していますが、長年勤務していたので職場の集まりに呼んでもらえました。メンバーは私と同年代の女性と私より上の年代の女性が3人と男性社員4人です。
私が勤めていたころは結婚してない人もいましたが数年たち女性メンバーは皆結婚していました。もちろん結婚したことは知らされていました。他の男性メンバーも皆既婚者、つまり集まりの中で私だけが独身です。
話の流れの中で結婚生活や家族の話題になりました。私もそうなんだ~と適当に相槌を打って聞いていました。すると一人の男性が「○○さんてまだ独身?」と聞いてきました。私はそうですよ~と返しました。
すると話の流れは私が独身だという方向へ変わっていきました。いい奥さんになれそうなのにもったいない、だとかもっと頑張らなきゃ~などこっちとしては余計なお世話です。なぜ私が独身なのかという話題の中で「でも○○さんはちょっと変わったとこあるから~」と言い出した男性がいました。
一人でもいろんな所へ行けるという事は言ったことがあるのですが、それが変わり者という風に取られてしまったようです。私はその言葉に「だから結婚できないんだよ」という意味が含まれていると感じました。本人は酔っていてつい言ったのかもしれませんが私としては自分を否定された気分で傷つきました。
34歳女性Y.Nさん|仲間はずれにされるのも嫌だし、気を遣われるのも嫌だし
30歳を目前にして、慌ただしく結婚していった友人達。婚活を頑張った人もいれば、長年付き合っていた彼氏と恋愛結婚した人もいます。お見合いをして、さらっと結婚した人も・・・。私はこの年齢になるまで結婚を意識して付き合った男性はおらず、婚活もお見合いも性に合わなかったので、ひとり取り残されたような状態でした。
それでも、そんなに気にはしていませんでした。結婚なんて時期が来れば自然にできるだろうと思っていたからです。
それに恋愛よりも仕事が好きだったので、友人達の中で、私ひとり独身でも不満は特にありませんでした。でも、先日あった女子会で友人のひとりがぽろっと、「○○に行った時は楽しかったねー」と言いました。私が行った覚えのないアミューズメントパークの名称です。友人達を見ると、しまった・・・という顔をしていました。さすがに私も悟りました。彼女達はすでに子供がいたので、独身の私には内緒で、子供のいる自分達だけで遊びに行っていたのです。
なんとなく気まずくなって黙っていると、友人のひとりが冗談ぽく「あんたも早く結婚すればいいのに。子供ができたら一緒に遊びに行けるじゃない。楽しいよ」と言って、他の友人達も頷いて「そうそう」と同意しました。
彼女達に悪気はなかったと思うのです。子供連れの中で独身の私がひとりだと疎外感を感じるから、あえて誘わなかったと思うのです。今も私に気を遣ってくれていると・・・。
わかっていましたが、なんだかとても悲しくなって、用事を思い出したからと言って帰りました。すぐにLINEで謝罪の言葉が入ってきましたが、私は「気にしてないよ」という返事と一緒に笑顔のスタンプを送りました。
今でも彼女達とは友人として付き合っていますが、一度感じた既婚者と独身者の壁は取り払うことができずに浅い付き合いになっています。
30歳女性M.Kさん|みんな前で「まだ結婚しないのか?」と平気で聞いてくる
私は、病院で事務として働いていました。小さな病院なので、院長先生の言うことは絶対的な雰囲気が強い病院でした。私は、婚活をしていましたが、なかなかうまくいかないのが悩みでした。働いている人達は、自分よりも若い子か、年配の既婚者だけだったので、この年齢で結婚できてない自分にコンプレックスを持っていました。
ある日の飲み会の時でした。院長先生は、いつもよりもお酒が入ると、お説教が始めります。そんな時に、私に対しても説教が始めりました。仕事内容のことが最初説教でしたが、次第にプライベートに関することまで話してきたのです。まだ結婚しないのか?と直球で聞かれました。みんなの前です。
顔がニヤついている人までいました。いや、結婚したくても相手がいないんですよ、と明るく返すと、先生が、そうだろうなと言ってきたんです。そして、お前は、男ウケしなさそうだと言ってきたのです。
私は、どちらかというとボーイッシュです。病院で働いている女の子は、スカートを履いたり、メイクをしたり、可愛らしい子がとても多く、メイクもしない私は浮いていました。
努力しないから結婚できないとクドクドとみんなの前で言われて、顔から火が出るほど恥ずかしかったし、自分を否定されるような感じで、とで悔しかったです。そういう事を平気で言う院長先生を誰も止めようともしないし、ずっと働きたいとは思えなかったので辞めることにしました。
36歳女性M.Tさん|10歳下の後輩が寿退社したときにみんなの前で…
会社の26歳女性が結婚することになり、みんなでお祝いをすることになりました。その子はとても良い子ですし寿退社をするのはもったいないなと思いましたね。飲み会の時には、素直に「おめでとう!幸せになってね」と言うことができました。
しかしその言葉を聞いた50代の既婚男性上司が、「君は結婚しないの?」と突然大きな声で言ってきたんです。周りがハっと私を見てきまました。続けて「一人で寂しくないの?10歳も年下の子が結婚して、君も嫌だよね」と笑いながら言ってきたんです。この発言に呆然としてしまいました。
上司以外は笑っている人、気まずそうにしている人など色々といました。ある30代男性が「自由だからいいよね」とフォローしてくれたのですが、周りは苦笑いをしておりその場から本当に逃げ出したくなりました。二次会へ行く予定でしたが、行く気になれず帰りました。帰り道で上司の言葉に腹が立ち、涙が出てきました。
後日、上司の言った言葉を気にするなと言ってくれた人もいましたが、本当はみんな独身である私を心の中ではバカにしているのかなと思うようになってしまったんですよね。気にしすぎだとは思うのですが、上司の発言をなかなか忘れることができません。仕事に集中して忘れるようにしていますし、独身よりも既婚が良いわけではないと自分に言い聞かせています。
上司も少しは悪いなと思ったのか、私になんとなく優しく接してくれています。でもみんなの前で独身をバカにされたことは許せませんね。
29歳女性N.Kさん|独身は楽でいいよね~と自分は忙しいアピールが腹が立つ
私がまだ独身であることをバカにされたと感じたのは、職場であからさまに女性の上司から、「独身はいいよね~、楽で」とか「家族がいると、休みの日も休みじゃないんだよね、ホントうらやましいわ」などと、ことあるごとに言われることです。自分は結婚してるから忙しいのアピールされると、なんだかバカにされてるなあと感じます。
独身でもやらなきゃならないことはありますし、正直イラっとしてしまいます。また、「私たちの若いころは、結婚しなきゃ人間として一人前じゃないみたいな感じだったのよ、今はいい時代になったよね」などと言われることもあります。
本当にこれは、嫌味だなあと腹が立ちます。結婚してるのが偉いみたいなニュアンスが含まれているので、余計に腹が立ちます。この上司も結婚生活で不満が溜まっているんだろうなあと思うようにして、気にしないようにしていますが、しょっちゅう言われると本当にストレスです。救いは、私の職場には独身女性が多いので、自分だけが言われているわけではないので、みんなでその上司のことについて愚痴を言い合えることです。
30歳女性A.Nさん|意見を言ってもすぐ反論されるので既婚者の会話に入れない
おもしろいもので類は友を呼ぶのか、女友達の中でも結婚のタイミングはとても似ていて、まず21,22歳の時に第一次結婚ラッシュが起き、そして30歳前の28,29の時に駆け込みで第二次結婚ラッシュが起きます。そうなるとやはりいつものメンバーで集まっても独身は少数派になってしまい、その時のメンバーによっては独身が自分だけという会も増えてきます。
最初は学生時代の話など他愛もない話題から、やはり既婚者は旦那や子供の話になり、共通の話題がある既婚者同士は大いに盛り上がりますが、独身の自分は自然とカヤの外に。悪気があってしているのではないとわかっているのですが、その時の居心地の悪さはたまりません。
なんとか話の会話に参加しようと相槌を打ったり、アドバイスや意見を言うのですが、すぐさま反論され、最後に「まあまだ分からないと思うけど」と付け加えられます。楽しむために参加しているのに、一気に気持ちが沈み、もう口を挟む気持ちも湧かなくなります。そんな時はもう無害なインテリアにでもなった気持ちで、ただひたすら黙って会話を聞いているしかありません。
よく未婚女性は、職場の男性上司などから心無い言葉を浴びせられ、モラハラだなんだと話題になっていますが、ここまで人権やモラハラが問題になっているこのご時世、職場でこういった被害に合うことはあまり少なくなっていると思います。むしろ味方であるはずの身近な友人からの言葉に深く傷付きました。