彼がいたのに別の人と…二股愛でしたがそれが運命の出会いでした
最初は業務連絡で話す関係でした。しかもそれが最悪な印象でした
57歳女性 専業主婦です。同じ会社の、私は本社の総務課勤務、彼は支店の総務課勤務、顔を合わせたことはなく、仕事の電話をするだけの間柄でした。電話での彼の印象は最悪でした。仕事の依頼をしているのに「それ、本社のほうでできないの?なんでも支店に投げて寄越さないで」と怒ったように…。
今にして思えば、まだ入社したてだった私の中に、若い女子社員としてどこか周りへの甘えがあったのだろうと思うのですが、そんなふうに言われたことは初めてで、それ以来支店に電話をかけるときは、どうか彼以外の社員さんが出てくれますようにと祈りながらかけていました。
彼の私に対する印象も悪かったようです。でも、話してみたら意気投合
初めて顔を合わせたのはそれから数か月後、全社あげての大きな行事が行われた時でした。役割分担表を見ると、なんと彼と私が一緒の役割。憂鬱になりながらも仕事は仕事と割り切って、自分の役割をこなして行きました。
行事が無事終わって、その打ち上げの席、幹事の「男女混合で座って!」の声に彼が「隣いい?」と隣の席に。
後から聞けば、彼の方も電話での私の印象はすごく悪かったこと、でもその日の私の姿を見て、よく働く子じゃないかと見直してくれていたんだそうです。
話していると、私の恩人の息子さんが彼の親友だったことが分かったり、好きなアーチストが同じだったり好きなプロ野球球団が同じだったり、とても話が弾みました。男性と話していてあんなに楽しいと思ったことはそれまでありませんでした。
惹かれていましたが、私には遠距離恋愛の彼がいました
また会いたいな…ふとそんなことを思いましたが、当時の私には2年付き合っている遠距離交際の恋人がいました。翌日、会社の彼から誘いの電話をもらった時、そのことをちゃんと言って断らなきゃ、と思い、付き合っている人がいること、だからそれを承知で同じ趣味を持つ友人としてならご一緒します、と告げました。
これも後から聞いた話ですが、彼は以前二股をかけられた上に振られたという経験があったので、その私の態度にも好感を持ってくれたんだそうです。恋人とは距離が離れてから少しずつ、気持ちも離れていっていた時でした。だから余計に会社の彼との時間が楽しくて得難いもののように感じるようになりました。
このままじゃいけないと、遠距離の恋人とはきちんと別れようと決めました。彼はきちんとするのを待っていてくれました。世間の方にはもしかしたら二股愛と言われるかもしれません。でもそれが私にとっては運命の出会いでした。今は大切な私の旦那様となった彼。あの時の決断は間違っていなかったと思っています。