「彼の親の価値観」生まれてきた環境が障害になるので自分から別れた
30半ばで独身です。今まで結婚のチャンスはありましたが…
私は現在35歳の女性で会社員をしています。三十代でも結婚をしていないため、さまざまな人から「どうして結婚しないの?」と聞かれたります。これまで、結婚するチャンスがなかったのかと聞かれることもあるのですが、私にも結婚が目前となった恋人くらいはいます。しかし、結婚しないのはその人が要因であるのかもしれません。
私は母子家庭で育ちました。母親はいわゆるダメ人間で、借金、男とだらしいない人間で、私が社会人となったときには、私のお金を目当てにしてますます堕落をするような人だったのです。そんな親がいやで、逃げるように家を飛び出してそれ以来全く連絡をせず、親は私がどこで何をしているのかも知らず、孤立無援のような状態となっていました。
そのような時に出会ったのが、結婚まで考えた男性です。彼はとても優しくて、私にとっては初めて自分のことをさらけ出すことが出来る男性だったのです。付き合い始めてすぐに互いに結婚を意識しました。私が25歳、彼が27歳の時でした。
半同棲状態から彼からのプロポーズ!私に断る理由はなく受け入れましたが…
半同棲のようや状態となり、結婚したらこのような生活が出来るのだろうなと思っていました。そのようなときに、彼からプロポーズをされたのです。
私は断る理由もなく、彼のプロポーズを受け入れました。そして、彼の実家へと挨拶に行ったのです。彼の両親はとても優しくて、話しやすく、私のことを気に入ってくれました。結婚の話にも喜んでもらい、スムーズに結婚の話が進んでいったのです。
そのなかで、結婚するなら私の両親にも会わなくてはということになり、食事会でもしようというように話が盛り上がっていき、彼が慌てて私が家族と疎遠であることを話してくれて、ここまで一人で頑張ってきたと言ってくれたのです。しかし、彼の両親は一気に顔が曇り、互いに顔を合わせたのです。
私はひどい娘?母親に会うように説得してくる彼の両親
それから、それでも親というのは大切、ここまで育ててきたのにそれじゃいけないと、私がひどい娘であるように、母親に会うように説得を始めたのです。しばらく考えると言って彼の実家を後にしました。
彼は会わなくてもいいと言ってくれましたし、親が賛成しなくても結婚出来ると言ってくれたのですが、それから彼と両親の関係が悪くなっていくのを私は勘づいていました。私が普通の家に育たなかったことで、他の人の家族関係を悪くするのは違うのではないかと思い、私は彼に対して両親の文句を言ったり、最低な女を演じ続けて、飲み会に行くふりをして夜いない時間を増やし、好きな人が出来たから別れたいと告げ、別れることにしました。
その時には関係もギクシャクしていたので、彼も納得してくれました。しかし、私はひどいことを言いながらも彼のことを傷つけていることを知り、毎日泣いていました。普通の家庭で生まれずに、最低の親を捨てたことで、最愛の人を失わなくてはならなくなったことに、私は落胆しかありませんでした。
そして、私は恋をしてはいけない、恋をしたら普通の家庭を壊すことになるとわかったのです。あれか、十年近く経ちますが、彼の両親の意見を聞かずに結婚していても幸せになれなかったことは分かっています。しかし、今でも最後まで私の味方で、優しく包んでくれた彼が恋しくてたまりません。