「遊ばれただけでした」ド田舎育ちで恋愛偏差値低かった私の恋
ド田舎から上京した私はストレスが溜まって憧れの先輩を頼った
現在37歳、女性、専業主婦をしています。今でこそ伴侶を見つけ、結婚し子供に恵まれましたが、20代は本当に貧相な恋愛をしていました。自分は、高校卒業してから都内にある大学に進学と同時に一人暮らしを始めました。それまでは、電車は一時間に1本、コンビニは街に1軒だけで、娯楽施設も何もないド田舎に住んでいました。
18歳の時に東京に出てきて、何もかもが新鮮でした。渋谷の109、原宿のパルコ、竹下通り、自由が丘、雑誌の中でしか知らなかったオシャレなお店はまさにキラキラしてみえました。文系の学部でまったりと過ごした私は、希望していたマスコミ業界に入社しました。
しかし、憧れはすぐに崩れました。毎日遅くまで残業し、帰宅は終電は当たり前で、会社ではパワハラ、セクハラが横行していました。そんな私は、ストレス解消を求めるように、学生時代の先輩に連絡をしました。
学生時代の先輩は、サークルが一緒で、ずっと憧れだったのですが、田舎出身の私にはまぶしすぎる存在で、ただ見つめるだけでした。でも、自分もまがりながりにも社会人となり、同じ社会人である先輩に連絡をとってみようと勇気を出したのです。
先輩と会うことになって張り切って女磨き!
先輩とはすぐに連絡がつながり、彼は久々に会おうと言ってきました。私はすぐに舞い上がりました。その先輩はイケメンでスポーツ万能、サークルの中でもとびぬけて人気がありました。まさか、自分のような人間が彼から誘ってもらえるなんてと、会う約束の日までウキウキとした心持で過ごしました。
残業続きで、相変わらず社長からセクハラされる日々でしたが、彼と会う日があるということが私を強くしていました。とうとう約束の日がやってきました。私は、美容院にいって髪を整えることから始めました。
毎日毎日会社と家の往復で、休日は泥のように眠って過ごすだけでしたので、異性はもちろん同性の友人とも会うことはほとんどなかったので、美容院に行くのも久しぶりでした。ムダ毛の処理も徹底し、お肌はドラッグストアで買ったものでパックしました。メイクももちろんばっちりきめました。
いきなりホテルに行き、「じゃあね」とそれっきり…遊ばれただけの私
約束の日、駅で待ち合わせした場所に彼がやってきました。彼の姿を見つけてとてもうれしかったのを今でも覚えています。彼は、私と向き合うなり、「じゃ行こうか」とスタスタと前を歩き始めました。そのあとを足早についていくと、彼が立ち止まったのは、なんとラブホテルでした。
慣れた手つきで彼は部屋を決める姿を呆然と見つめるしかありませんでした。結局、その日はラブホテルで一夜を過ごしました。ホテルを出ると「じゃあね」と彼は駅に、来るときと同じように足早に向かい姿を消しました。
学生時代からあこがれていた先輩、初めてのデートにドキドキして楽しみに過ごしていた私の心はメチャメチャに打ち砕かれました。彼にとって私は、一夜限りの体の関係を持てる女にすぎなかったのです。
自分でも、愚かなことをしたと悔やんでいます。結局、イケメンというだけでのぼせあがってしまい、彼の中身まできちんと分かっていなかった自分が悪かったのです。それから、イケメンというだけの男性には無条件に拒否反応がでるようになってしまいました。