同棲していた彼女が失業｜お金のことでイライラし喧嘩ばかりだった

バツイチだった彼女との出会いはSNS！資格試験の勉強仲間でした

僕は、現在４１歳のさえない自営業の男です。そんな僕でも燃えるような熱い恋に落ちたことがあります。あれは、今から１１年前くらいの話なので僕が３０歳のとき、そのとき、ある資格試験の勉強をしていました。

当時、ＳＮＳで相談しあえるグループを作っていましたがネットだけではなくリアルに会って、みんなで勉強会をしようということになり、何人かが集まりオフ会を開きました。

そこにいたのが、この後付き合うことになる笑顔が素敵な垢抜けた感じのするセミロングのＡさんでした。とても綺麗な女性で、いきなりみんなのマドンナ的存在になっていました。彼女は、僕より２歳下の２８歳、そして、バツイチでした。

彼女とは３年ほど付き合いました。付き合って１年経ったころからには、同棲をしていました。毎日が楽しくて充実していました。当時、２人とも派遣社員として金融関係で働いていたのですが、彼女が体調を崩して仕事を辞めてから、状況が変わり始めます。

今までだったら、毎週のように外食していたのが、週に１回の楽しみは大手チェーンのコーヒーショップに行くことくらいに。住んでいたところから、駅前まで歩くと坂道もあり２０分以上かかります。ですので、普段はバス移動でしたが、それも片道だけになり、最後には彼女をバスに乗せて、僕は歩くことになります。

スーパーでの買い物も、閉店間際に行って、半額商品を探すのが日課になりました。お互いイライラするようになり、ささいなことですぐに喧嘩になります。出会った頃は怒る顔なんか想像できないと思っていた彼女が毎日ヒステリックに声を上げます。

僕が優しくできればよかったのかもしれませんが、こちらも心に余裕はない状況でしたから、ベランダに出てタバコを吸うだけでした。そして、その日がやってきます。ある日曜日の朝、彼女は「もう無理。別れる。」と泣きながら言いました。僕は「分かった。」としか言えませんでした。

自分に、お金を稼ぐ才能がもっとあれば、もっと一緒にいることが出来たかもしれませんが、そのときは、それ以上何も言えませんでした。荷物をまとめる彼女を見ているのはつらすぎたので、ベランダでいつもようにタバコを吸います。

彼女が荷物を片付け終わるまで、ずっとベランダでタバコを吸い続けていました。途中、むせたりしましたが、それがタバコのせいなのか、このつらさのせいなのかは分かりません。それでも、そうすることでしか自分のつらさを表現できなかったんだと思います。

彼女が出て行った後、広くなった部屋で一人。「どうして、引き止めなかったんだろう。」と悩みました。そして、追いかけて謝ることができれば、やり直すことができたのかしれないと今でも思います。ただ、当時の自分にはそれはできませんでした。自分も一杯一杯でしたから。

「お金がなくても、幸せだから大丈夫」といえるのは、本当の地獄を経験していない人たちでしょう。いまだにお金を稼ぐことに関しては、ヘタクソだと思いますが、あの別れ方は二度としたくないので、頑張ってお金を稼ごうと頑張っています。