別れてから気づく彼の優しさと私のワガママさ…
尊敬できる彼と互いに励ましあい刺激しあえる関係だと思っていたが・・・
現在30歳を迎えたしがないOLな私が1つ年上の彼に出会ったのは去年の夏でした。会社勤務しながら自分で起業もしていてとても頑張り屋な彼を私は尊敬していました。同様に私自身も副業を持ちながらの日々でお互いに励まし合いながら充実した毎日を過ごしていました。
月に4回はデートの時間をつくり、まったりゴロゴロとして疲れ心をほぐしていました。しかし、それと同時に癒されるために時間を使うことを優先してしまった私達はいつの間にか感じていたお互いの感覚のズレと向き合うことから逃げてしまっていました。
気持ちを言葉にしない彼と毎日でも愛の確認をしたい私
九州男児だから、と言いながら気持ちを言葉にしてくれない彼。毎日でも愛を伝えたい私。無理をしてでも会ってデートの時間に睡眠をとりたい彼。休む時は休んで、デートは会話をしたい私。
いつの間にか毎日の電話の数が減っていき、LINEを通じて送る私の言葉は攻撃的なものになり、謝ることしかできない状況へと彼を追い込んでしまいました。
仕事が忙しい中でも根気強く私をなだめようと努力してくれている彼を見ることでしか愛を感じられなくなってしまいました。そんな事が続いて麻痺していた私に、突如訪れた別れ話はまるで未知の話でした。
付き合い始めて半年が経ったある日、次のデートの約束をLINEでしていた最中にふと、ひとりでに不安が湧き上がってしまい、いつものようにあたってしまいました。いつものように彼がなだめてくれて終わるものだとたかをくくっていた私に返ってきた言葉は「君のためにならないから別れよう」でした。
自分の気持ちばかりだった私。別れてから気づく彼の優しさ
今考えれば、十分に軌道修正できるタイミングはあったはずなのですが当時の私はもちろん冷静なわけもなく、ただ別れの理由付けに使われた事に腹を立ててしまい、ひたすら彼を責めました。そんな事をされて1度決めた別れが覆るわけなど毛頭なく、むしろどんどんと気持ちを遠ざけるだけでした。
納得がいかない私でしたが、なんとか自分を納得させようと、彼の嫌いなところを一生懸命探しました。とてもじゃないですが、キレイな思い出にしておくには辛すぎてそうすることでしか悲しみをごまかせませんでした。
結局は連絡を取らなくなって、月日が流れて他の人とお付き合いしたことにより、当時の私がいかにワガママでおかしな行動をしてしまっていたのか、また彼がどれだけ素敵な人間だったのかを思い知りました。
自分よりも人を優先して大切に思うということを自然に出来ていた彼の優しさに気づいた今、同じ過ちは繰り返さないように思い込みや押し付けなど生産性のない感情は持たないようになれました。いつかまた、どこかで会える時があれば新しい自分で笑って、ごめんなさい言いたいです。